古い引き戸玄関の欄間
今まで見て見ぬふりをしてきたけど、長年放置されてきたので汚い…
縦格子も汚いし、ガラス部分も汚い。
ガラス部分だけでも拭きたいが、縦格子が邪魔で拭けない。
どうにかして取り外して、掃除出来ないものか。
取り外せるか確認
とりあえず脚立にのって、取り外せそうか確認してみた。
どうやら、欄間の上部両側のねじで止められているようだ。
このねじを外してみる。(外した途端に落ちてこないよな…)
ねじを外しても急に落ちてくる事はなかった。
下記の様に(襖の様に)はまっているようだ。
上に持ち上げて手前に引けば外せそうだ。
実際の取り外し
実際に外してみようとすると、手前にねじがあった。どうやら外れにくくしているようだが、ねじが取り外せないので、限界まで上にあげてねじを越して取り外した。
思った以上にずっしり重いので、持ちながら脚立を降りるのは危険なので、先に地面に卸してから、脚立を降りる。
【注意】
欄間はガラスを含んでいるので、10Kg以上あります。落としたら破損や怪我を負う可能性が高いので、力のない人は業者に頼んだ方が良いと思います。
取り外した溝の部分も相当汚れていたので、小さい箒と雑巾で掃除。
しかし、ガラスと縦格子の関係は取り外す前と変わらず、掃除が出来そうにない…
欄間の分解
縦格子が外せないかと見てみたが、良くわからない。
周りのねじの中で外せるものを外してみる。
一部のねじはさびや汚れで固着してしまっていた。
無理に外そうとすると、ねじの頭が潰れてしまいそうなので、まずは外せるものだけ外してみた。
横に寝かせると、サッシの一部が取れた!
(こちら側のねじだけ外せばよかったらしい…)
サッシとガラスの間にゴムがかましてあったので、引っ張って外す。
ゴムはそれほど劣化しておらず、ボロボロではなかったが、後ではめ込めるかなと少し心配になる。
ゴムを外すと、外したサッシ枠側にスライドさせ、ガラス部分を抜き取れた。
【注意】
・ガラスを扱う場合は、軍手などで手を保護しましょう。
・ガラスの表面を傷つけないように段ボールなどで養生しましょう。
掃除はしたものの…
サッシとガラスを分離出来たので、まずはサッシ側から掃除をした。
縦格子と外枠の間に隙間が多く、色々詰まっていそう…。
ガンガン叩いて、中に詰まっている物を出してみる。
土やら、虫の死骸やら…、落ちたものを蟻がせっせと運んでいく…。
うへぇ…
気を取り直して、サッシを雑巾で掃除。
しかし、隙間が狭く、多く、なかなか隅々まできれいには出来なかった。
(高圧洗浄機があれば良かったんだけど)
サッシの方をちゃんと養生していなかったので(段ボールを敷いていなかったので)、多少傷がついてしまった。(雑な性格…)
ガラスは、雑巾で水拭き。こちらは、まぁまぁきれいになった。
完全ではないけど、掃除は完了。
欄間の組み立て
組み立ては、分解の逆。
まずは、ガラスをサッシ枠にスライドしていれる。
外したサッシ枠をはめ込む前に、ゴムをガラスとサッシ枠の間にはめていく。
これは、心配したほど大変な作業はなかった。
後は外したサッシ枠を取り付ける。
外したねじの長さはバラバラなので、キチンと外した位置へねじを取り付ける。
サッシ枠も取り付けたら、その部分のゴムをはめ込めば完了。
と思ったら、先にはめたゴムがねじれてた…。
この先を外してはめなおし。
ゴムを端からはめていくと長さが余る場合があるが、その場合は、反対側の端からはめていき、最後に飛び出た部分を強引にはめ込めばいい。(さすがゴム)
ゴムをきちんとはめたら、組み立て完了。
欄間の取り付け
取り付けは、取り外しの逆。
【注意】
重いものを持ちながら脚立を登るのは危険です。
欄間を脚立の近くに立てかけて、一旦脚立に登って、足場をきっちり確保してから、欄間を引き上げましょう。
地震や台風で落ちてこないように、最初に外したねじもはめておきます。
このねじの取り付けが意外に大変だった。
ねじ穴が見づらく、ねじの材質のせいか、ドライバの先にくっつかない(磁石が効かない)ので、何回も落とし、脚立を上り下りを繰り返した…。
完成
取り合えず、掃除完了!
外からの見た目はそれほど変わらなかったかな…?
しかし、内部の汚れはだいぶ取れたからよかった。
DIYでやってみた感想
だいたい一時間くらいあれば、取り外し・掃除・取り付けは出来ると思う。
しかし、欄間の掃除がしたいという人がいても、あまりお勧めはしない。
理由は、欄間に大きく重いガラスが使われているから、危険性が高いから。
欄間の取り外しや取り付けの時に、手を滑らしたりしたら、大惨事。欄間の分解の時もガラスを割ったりしたら、相当危ない。
掃除をするなら、欄間は取り付けたまま、外から高圧洗浄機で掃除するのが良いと思う。(身も蓋もないが…)