目次
お断り
ここで記載されている内容は、専門家でもなく、テレビや新聞・ネットの記事を元にした私個人の見解・憶測が書かれているため、必ずしも正しい情報でない場合があると思いますので、ご了承願いま明日。。
必ず、官公庁や自治体の公表している情報(明らかな事実)も参照してください。
基本情報
正式名称
「新型コロナウィルス感染症」「新型コロナウィルス」「新型コロナ」「コロナ」色々呼ばれていますが、正式名称は下記になります。
ウイルス名 | COVID-19 |
症状名 | SARS-CoV2 |
「COVID-19」は呼びづらいので、どうしても「新型コロナ」になってしまいますね…。
感染
体内への侵入
新型コロナウィルスは、飛沫感染や接触感染で感染すると言われています。
問2 新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q2-2
つまり、ウイルス保有者(感染して、ある程度体内で増殖した人)の咳・くしゃみ・会話などで発生した飛沫が口や鼻からの呼吸を通じて体内に侵入したり、ウィルスが付着した物を触った手で顔を触ったりする事で、目鼻口の粘膜から体内に侵入するとされています。
直接飛沫を吸い込まなくても、マイクロ飛沫・エアロゾルが空気中に長時間漂ってそれを吸い込んでしまっているかもしれません。また、新型コロナウィルスは物体表面上で長時間生存(感染力を保持)する事も知られているので、ウィルス保有者が近くにいなくても、時間差でウィルスが体内に侵入する可能性があります。
最近は糞便からもウィルスが検出されたという事で、トイレの水を流す際にトイレの蓋をしめて流す事も推奨されている様です。
増殖
体内に侵入した新型コロナウィルスは、ウイルス表面のスパイクが人の細胞のACE2受容体と結合する事によって細胞内に侵入し、細胞の仕組みを使って増殖を開始します。ウィルス自身は自己増殖が出来ない(そういう仕組みがない)ため、他の動物(の細胞)に感染して自分の複製体を作らせて増殖します。
ある程度増殖すると細胞内から外部に飛び出し、周囲の細胞にも侵入し増殖を繰り返していきます。
潜伏期間
「WHOの知見によれば、潜伏期間は1~14日(多くは5日程度)とされており」
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/tosei/news/covid-19_faq2.html
よく、「潜伏期間は2週間」と聞きますが、長い場合のようです。
約五日の場合が多いとなっていますが、どういう分布になっているのかは不明です。
1日の場合もあるのには驚きですが、風邪やインフルエンザと同じ様なウイルスであると考えれば、納得いきます。
発症
新型コロナウィルスが一定以上の数に増えると、症状が現れます。
新型コロナの諸症状にはさまざまなものがあります。初期症状では発熱や咳、倦怠感、味覚・臭覚がなくなるといった事をよく聞きます。
(発熱や咳は、体に入ったウィルスに対する体の防衛反応なので、風邪やインフルエンザと似たような症状が現れますね)
症状の程度として無症状、軽症、中等症、重症とよく聞きますが、素人には無症状以外の程度の分類はよく分かりません。
「重症は人工呼吸器が必要(自発呼吸が困難)な状態をいい、それ以外はどんなに苦しくても重症ではない」という事は理解しています。
そして、一見症状がなくても、CTやMRIを撮影すると肺炎の徴候が見られる場合があるらしい。人体の各機能の能力はある程度余裕があるので、多少肺機能が低下していても日常生活には影響ないので気づかない場合が多いのだろう。少し強めの運動をして、いつもよりしんどい事で初めて気づくという事が多いのかも知れません。
ウィルスの排出
発症すると(実際には発症前にも)、増殖したウィルスが、咳・くしゃみ・会話・呼吸などを通じて、対外へ出ていきます。
そして、対外に排出されたウィルスは、また別の人の体内に感染して感染が拡がっていきます。
免疫
人間の体も、黙って感染を許している訳ではありません。
呼吸器系の粘膜の表面には線毛細胞があり、異物を対外に排出しようとします。
それでも、ウィルスが体内に侵入すると、免疫システムが働き始めます。
最初に白血球の中の単球やマクロファージなどがウィルスを直接食べて排除しようとします。(自然免疫)
血中や細胞内に入ってしまう場合は、リンパ球が抗体を作ってウィルスを攻撃したり、キラーT細胞が感染してしまった細胞を攻撃して、それ以上ウィルスが増えない様にしています。(獲得免疫)
免疫の方が優位になれば、体内のウィルス量は減少し、症状は快方の方に向かいます。
「サイトカイン・ストーム」と呼ばれる免疫システムの暴走によって、免疫システムが正常細胞まで講義機し始めて症状が悪化する事もあるので、免疫システムも完全ではありません。
後遺症
まだよくわからない事も多いようですが、軽症者でも完治後も長期間に渡って新型コロナの後遺症で苦しむ方もいらっしゃるようです。
未知な部分もまだまだ多いウイルスですから、軽症で済むと安易に考えていると大変な思いをする場合もあるようです。
サイズ
ウイルスは目に見えないですが、どの程度のサイズかを確認しておきます。
種類 | サイズ |
---|---|
ウイルス | 約0.1µm |
マイクロ飛沫・エアロゾル | 約2~3µm |
(息や咳の)飛沫 | 5µm以上 |
不織布マスクの網目サイズ | 約3µm以下 |
図で表すと下記の様な感じになります。
人の細胞のサイズが約20µm(ウイルスの約200倍)なので、ウイルス本体が如何に小さいか分かりますね…。
ちなみに花粉は約30µm、黄砂は約10µm、PM2.5の粒子は2.5µm、たばこの煙は約1µm以下位です。
感染状況
厚生労働省のオープンデータ(2020年12月18日時点)のデータをグラフ化して国内の感染者状況を確認してみます。
第一波(~5月中旬)
PCR検査件数が少なく、陽性率が非常に多いです。
PCR検査を受けるにも、「帰国者・接触者相談センター」で該当者と認められなければならず、熱がでても「37.5度の発熱が4日以上続いたら…」などの条件がついて、中々PCR検査が受けられない状態でした。
死者数も、未知のウィルスである事、容態が急激に進行するなど、医療の受け入れ態勢が出来ていなかった事がうかがえます。
感染が拡がり始めた3月から小中高の一斉休校が開始されました。突然の決定・発表だったため、かなり混乱が生じた事を覚えています。
3月24日に東京オリンピックの延期が決定された後に、都や政府が感染症対策に力を入れ始め、4月7日に発令された緊急事態宣言後、第一波は収束に向かいました。
しかし、完全には終息させることなく、宣言が解除されました。
第二波(7~9月)
第二波は、「夏の高温・多湿の気候では感染拡大はしない」と言われていたのにも関わらず感染が拡大しました。「若い人中心」「夜の街関連」の感染が特徴でした。
また、PCR検査数を増やし、無症状感染者(陽性確認者)が多く見つかるようになり、「感染確認者数は多いが、大半は無症状者」という言葉も良く聞きました。「若い人は感染しても無症状、もしくは軽症で済むのではないか」と言われていたのもこの頃だったような気がします。
第二波での死者数が低く抑えられたのは、第一波を経験して医療現場での戦い方(重症化させない方法や処方できる薬)がある程度分かったためと言われていました。医療関係者の努力には頭が下がります。
感染者が多かった東京都を除外した形でGo Toキャンペーンは開始されましたが、密を避けるために、各地での海水浴場が開かれなかったり、花火大会や夏祭りが中止に追い込まれました。
第二波は、緊急事態宣言の発令もなくピークアウトはしましたが、グラフから見ても明らかに感染者数が多いままでした。
第三波(11月~)
第三波は11月から感染者が増加し始めて、現在(12月18日現在)も感染拡大が続いています。
感染拡大する要因は、人と人との接触機会が増える事、気温・湿度が下がる事でウイルスの生存期間が延びるなどが挙げられます。
10月から「Go Toトラベル東京除外解除」「Go To イート」「ビジネス目的での入国制限解除」などなど、経済振興対策として様々な事が行われたため、人の移動・人と人との接触機会が増えたのは明らかでしょう。
「検査件数が増えたから、感染確認者の数が増えているだけ」という理由で中々行政による対策が取られませんでしたが、陽性率は検査数を増やしても6%程度を維持しているので、単に検査数が増えたから陽性確認者が増えただけではなく、確実に感染者が増えている。(感染者数が増えていなければ、検査数を増やせば陽性率は減少するはずなので)
医療体制の逼迫し始め、感染拡大地域で飲食店での時短要請が出されたり、感染対策の徹底の呼びかけ、そして、12月28日からGo Toトラベルの全国一斉停止が発表されたりしたが、感染拡大h現在も続いている状態です。
個人的見解
ここからは、ほぼほぼ、個人的見解・想像の話となりますので、自分の誤解や間違いがある可能性が高いので、読まれる方はそれをご了承ください。
マスクの効果の疑問
感染しないためにマスク?
コロナ禍以前では、「マスクをしてもインフルエンザの感染は防げない。マスクはインフルエンザにかかっている人がするものだ」という意見が大半だったはずなのに、今は新型コロナの感染対策として真っ先に「マスク」が挙げられる。
上記にも記載したが、不織布マスクの網目と飛沫・マイクロ飛沫・ウイルスのサイズ比較は下記の様な関係になる。
不織布も何層か重ねられているので、普通の飛沫やマイクロ飛沫はキャッチしてくれそうである。
ただし、それは正しくマスクをしている場合に限られる。
隙間が出来てたり、鼻を出していたりしていれば、そこから容易にウイルスは体内に侵入してしまうので、マスクは正しくつけるべきである。
ただ、正しくつけたマスクも万能ではない。マスクの箱にも「マスクは感染を完全に防ぐものではありません」と注意書きがある。
また、タバコを吸っている人の近くでマスクをしていてもタバコの臭いは筒抜けである事を考えれば万能ではない事は容易に想像がつくだろう。タバコの煙の粒子のサイズは1µm以下と言われているが、人が吐いた息に含まれるタバコの煙は、体内を通ってくるのでマイクロ飛沫と同じと考えていいのではないだろうか?
ウイルスには臭いも味もないが、マスクをしていてもタバコの臭いはするという事は、タバコの粒子はマスクをすり抜けているという事。「いわんやウイルスをや」。
マスクの長時間使用・使いまわしの危険性
新型コロナウイルスを含んだ飛沫を直接吸い込むのをマスクはある程度防いでくれる。
さて、マスクに付いた飛沫はどうなるだろうか?
飛沫の水分もいずれ蒸発する。そうすると、以下のいずれかになるだろう。
- ウイルスが不織布の繊維上に張り付く
- ウイルスが飛沫表面から直接浮遊する
マスクの繊維に張り付いたウイルスはどれくらい生存するのだろうか?不織布の原料はポリエステル。そして、新型コロナウイルスはツルツルとしたものの表面では長時間生存可能な事が知られている。
なので、いずれ、マスクの繊維から離れて浮遊するだろう。
ウイルスのサイズはマスクの網目に比べれば非常に小さいので、浮遊したウイルスは息を吸い込む時に息と一緒に体内に侵入してしまうだろう…。
長時間同じマスクを着けてたり、短時間しか使っていないからと、使いまわしたりすると、感染の危険性が増すと考えた方がいい。
手洗い・消毒の効果
効果がある理由
水道水で手洗いをすれば、手のひら・手の甲上のウィルスは流されていく。
また、アルコール消毒や洗剤を利用しての手洗いが効果があるというのは、新型コロナウィルスが「エンベロープウィルス」であることが理由である。
エンベロープウィルスの構造は下記の様なものである。(エンベロープウィルスでなくても構造は似たようなものであるが…)
エンベロープ部分は脂質(油)が主成分であるため、アルコールであればそれを溶かし、洗剤(界面活性剤)であれば脂質を包み込み、それぞれウィルス構造を破壊して、感染能力を失わせる事が出来る。
(記事によっては、エンベロープはタンパク質と書かれている場合があり、その場合はアルコールや界面活性剤の効果はよく分からないが…)
いい加減な手洗い・消毒では意味がない
手洗いにしても、単に手を水につけるだけであれば、指の隙間とか流水に十分当たらない部分のウイルスは残留してしまう。
また、アルコール消毒も、ちょろっとつけて手をさすっても、全てのウイルスは除去できないばかりか、ウイルスを手の全体に広げる可能性もある。
タイミングについて
手洗い・消毒をするタイミングも、お店に入る時や家に帰った時などが多いと思うが、ウイルスの感染を予防するためには…
- 不特定多数の人が触ったものを触った後
- 顔などを触る前
のようなタイミングで毎回毎回行う必要がある。そんな事は出来るのだろうか…?
感染対策は「感染させない」が主目的
私もそうだが、マスクや手洗い・消毒は「感染しないため」「ウイルスをもらわないため」で実践している人が多いのではないだろうか?
マスクについて
未感染の人が感染しないためにマスクを着用するのに全く意味がないとは言わないが、空中を浮遊しているウマイクロ飛沫が必ずマスクの不織布を通ってくれるとは限らない。鼻が露出していたり、隙間があれば、空気は流れやすい方から流れ、それに乗ってマイクロ飛沫も流れ込んでくるから、正しくつけてない場合(息苦しさを感じない場合)は特にあまり意味がないように思える。
感染している人がマスクを着ける場合は、ウイルスを含む飛沫・マイクロ飛沫は主に前方に飛び出すから、ある程度マスクの隙間があっても、多くの飛沫はマスクに付着するから、感染防止に効果がある事は明らかである。
しかし、鼻が露出していれば息から拡散し、しょっちゅうマスクに触っている場合は、ウイルスが付着した手でモノを触る事でウイルスを広げてしまう。
入店時のアルコール消毒について
未感染の人が、入店時にアルコール消毒する場合を考えると、そもそも未感染なので、アルコール消毒をしてもしなくても、ウイルスを店内に持ち込まない事になる。
しかし、もし店内のウイルスが付着してモノに触ったら、ウィルスを持ち帰ってしまう事になる。
そう考えると、未感染の人は店を出る際にアルコール消毒した方がいいような気がする。
感染した人が入店時にアルコール消毒する場合を考えると、手に付着したウィルスが消毒される訳なので、店内にウイルスを持ち込む可能性が低くなる。
ただし、店内に入店後、マスクを触ったりして、店内の商品などに触ってしまえばウィルスが付着してしまうのだが。
個人的には、スーパーなどでは、一度手に取った商品を商品棚に戻す事を禁止して欲しいとも思う。(よく、製造年月日や賞味期限をみては、取り出したり・元に戻したりという行為を見かけるのだが、あれは危険な気がする。という自分も、たまにしてしまうのだが…)
効率を考えると…
以上から、マスクや手洗い・消毒は、効率を考えるとやはり感染している人が、正しく行う事が感染拡大防止には効果的である。
しかし…
しかし、新型コロナウィルスの厄介な所は、「無症状の感染者でも感染させる能力がある」という点だ。
自分は感染していないと思っていても(症状でないから分からない)、知らず知らずのうちに、他人に感染させてしまっている可能性もある。
自分に症状がない場合、感染しているか・していないかを知るすべがないので、感染者・未感染者含めて、自分が感染している可能性を考えて、マスクや手洗い・消毒をする必要があるという事になる。
他のウィルスとの違い
新型コロナウィルスは、他のウイルスとはかなり違った特徴がある。
発症前から感染力がある
風邪やインフルエンザなどは、発熱や咳などの症状がでてから感染力が上がる。おそらく、その方が効率よくウイルス(自分の複製)をばらまけるという戦術だそう。
しかし、新型コロナウィルスは発症前2日程度から感染力があるという。
これは、かなり厄介である。自分に症状が出ていないから、他人と普通に接触してしまい、それで感染を広めてしまうためである。
さて、症状がないのに(咳やくしゃみがないのに)感染させるというのも、パッと考えると不思議であるが、息や会話程度でもウイルスを拡散させる事が出来るのでは?
口腔内や鼻腔内で増殖しやすいのだろうか?
そう考えると、味覚障害や臭覚障害が起きるというのも納得できる。
無症状者でも感染力がある
さらに厄介なのが、無症状者の感染能力である。
報道などでは全く触れられないが、無症状者(発症しない人)は、いつから、また、どのくらいの期間、感染能力があるのか分からない。
現状、発症した人の濃厚接触者でなければ、PCR検査を受けられないので、市中には発表されている陽性確認者より多くの無症状感染者が存在しているのではないだろうか?
(追記)
東京都の民間PCR検査施設での陽性率が1~1.5%というデータもある。
基本、無症状向けの検査メインで、多くの人が陰性である事を確認するため(陰性証明をもらうため)に検査を受けているのにも関わらず、1%程度という事は中々の数字である。
感染力が強い?
今シーズンはインフルエンザなどの感染者数が、例年に比べて格段に少ないという事が言われている。
その原因は、皆が新型コロナウイルス対策で、マスク・手洗いなどを徹底しているからだろうと言われている。
私もその点については賛成であるが、一つ疑問が残る。
「インフルエンザウィルスの感染はある程度抑えられているのに、新型コロナウイルスは感染が拡大しているのか?」
ウィルスがマスクをすり抜けている?手洗い・消毒をしてもウィルスが生き残っている?少ないウィルスでも体内で増殖しやすい?
そう言った事もあるかも知れないけど、個人的には、「このウイルスが人間の隙をうまく突いている」事が原因だと思う。
「多くの人が軽症・無症状で済む」という点で、多くの人、特に若い人は油断をしているのではないだろうか?
また、「これまで感染しなかったから、これからも感染しないだろう」という考えがあるのかも知れない。
「無症状や発症前でも感染させる事が出来る」点も感染拡大を広げる原因だろう。症状があれば、出かけるのを控えたり、周りの人も家で休む事を促すんだろうが、無症状な場合、普通に会話し、接し、生活するだろう。であれば、感染する機会は増えてしまう。
いつ陰性になる?
第一波の時、一旦陽性確認になり、入院・宿泊治療後、陰性確認には「PCR検査を受けて2回連続陰性になったら」という基準があった。
しかし、PCR検査のキャパ(実施可能件数)の問題から、いつの頃からか、「症状がなくなり、x日以降になれば陰性(検査なし)」となった。
おそらく、“統計上、多くの人は無症状でx日経過すれば感染する可能性は低い”というものを根拠に採用された基準であろう。また、“PCR検査でいつまでも陽性なのは、ウイルスの遺伝子の欠片が体内に残っていてそれを検出してしまうからだ“という話もよく聞いた。
しかし、最近はあまり聞かないが「再陽性」「再燃」など、一旦陰性とされた方が再度陽性と確認する場合がある。それは、別のウイルスに感染したのか、あるいは体内に潜んでいた(検査で引っかからなかった)ウイルスが再度増殖し始めたのかはっきりはしていない。(そういった人のウイルスの遺伝子配列を検査して調べたという情報はない)
もし自分が陽性になったら、出来れば抗原検査(PCR検査よりも精度は落ちるかもしれないが、低コストな検査)で陰性確認をしてもらいたいな…。(都心に住んでいれば、民間のPCRセンターを利用するという手もあるけど)
テレビのコメントで気になる事
テレビの色んな番組で、色んな人(MCやコメンテータ、専門家など)がコメントしているのを聞いていて色々と気になる事がある。
「今の行動は二週間後に数字となって表れる」?
第一波の時の情報が少なく、かつ、中々PCR検査を受けられなかった時期であれば、確かにそうであったかもしれない。
しかし、今は潜伏期間は多くは5日であり、PCR検査もそこまでハードルが高くなく、また、検査自体もそれほど時間が掛かる訳ではないだろう。
であれば、現在は「今の行動は1週間後に数字となって表れる」が正しいのではないだろうか?
「PCR検査の参考値は三日前のもの」?
日々の陽性確認者数の報道で、陽性率を計算するのに3日前のPCR検査数を用いているのをよく見る。
しかし、PCR検査数は曜日ごとにバラバラである。また、検査も行政が行うもの、大学が行うもの、民間が行うものもあり、それを一律に3日前の検査数を参考値として使い、「今日は5%でした」「今日は15%でした」などと比較しようがない数字を報道するのは疑問が残る。
1週間ごとに周期的に増減があるので、直近7日間の陽性者数とPCR検査数で陽性率は計算すべきではないだろうか?
「マスク・手洗いの徹底」で大丈夫?
「我々ができるのはマスク・手洗いの徹底ですね」とよくテレビなどで呼びかけているのを聞くけど、感染拡大は全く止まっていない。
ウイルス感染が、マスク・手洗いで防げないのであれば、その原因を特定して、その対策を呼び掛けるべき。
もし、人と人との接触機会が増えていて、感染が拡大しているのであれば、第一波で行った様に、「人と人との接初期機会をx割削減」みたいな事を呼び掛けるべきではないだろうか?
「富岳」の無駄使い?
色々なシチュエーションでの飛沫拡散シミュレーションを「富岳」を使って示している映像をよく見るが、個人的には無意味な事をやっているなぁと思ってしまう。
理由は、特定の環境でしかシミュレーションをしていないから。それを一般の色々な環境に適用するには無理がある。
換気がきちんとできているかを確認したければ、喫煙者を連れてきてタバコを吸ってもらい、嫌煙者に嫌な煙の臭いがいつまで残っているかを確認してもらえばいい。
さて、換気についても注意がある。シミュレーションでは、「今の空気が入れ替わるまでどれくらい掛かるか」をメインでやっているが、実際には感染者の息から、会話から、咳から、くしゃみから絶え間なくウイルスを含んだ飛沫は排出されている。なので、いくら「x分で空気が入れ替わる」と言っても、絶えずウイルスが供給されれば意味がない。
また、飛沫は空気と一緒に全て外に排出されるとは限らない。タバコの臭いを思い浮かべれば容易に想像つくと思うが、煙はなくなっても、服や髪にいつまでもタバコの臭いが残っている事があるように、ウイルスを含んだ飛沫が多い空気の中にいれば、体中に付着する可能性がある。
※まぁ、あくまでも可能性の話だけど。
PCR検査での陰性証明は意味があるのか?
最近は民間の格安PCR検査も登場し、陰性証明をもらうために検査を受ける人もいるらしい。
PCR検査で陰性とは?
PCR検査で陰性だったという事は、「検査を受けた時点で検体から新型コロナウイルスの遺伝子が検出されなかった」という事であり、「今現在感染していません」「しばらくは大丈夫です」という事ではない。
例えば、感染前後で毎日PCR検査をすれば、おそらく下記の様な状態になるだろう。
感染直後は、十分にウイルスが増殖していないため陰性と出るだろう。なので、検査で陰性が出たと言っても、「それは数日前には感染していなかった」という事しか確実ではないという事になる。
また、これも良く言われる事だが、陰性という結果が出ても、その直後に感染する可能性もある。
陰性証明を持った入国者が空港検疫で陽性が判明したというニュースもたまに聞く。
陰性証明が有効な期間?
ウイルスに感染して発症するまでの期間の多くは5日であり、ウイルスが感染力を持つのは発症の2日前からという事を考えると、多くの場合は、ウイルスに感染してから3日後から感染力を持つという事になる。
しかし、ウイルス感染直後はPCR検査は陰性と判定され、また、検査結果の通知も1~2日かかる事を考えると、「PCR検査で陰性だったから、人には感染させない」という事は言えないのではないだろうか?
そう考えると、陰性証明があるから大丈夫という期間は存在しない事になる。
PCR検査は陽性者を見つけるためのもの
感染拡大を止めるには、感染者(検査陽性者)が完治するまで(感染力がなくなるまで)、出来るだけ他の未感染者(陰性者)に接触しない事に限る。
PCR検査は陽性者を見つけて、感染拡大を止めるためのものであるのが主目的であるべきと考える。
「偽陽性」の問題が良く取り上げられる。実際には陰性にも関わらず、外出や人との接触を控えてもらう事がその人の権利を奪っていると言われるが、個人的には逆に「偽陰性」と判定された陽性者が社会に感染を拡げる事は、多くの人の権利や生命・健康を危険にさらす事になるので問題ではないかと考える。
この辺はトロッコ問題の様にどちらも選びにくい問題かと思うが。
若い人の多くは軽症で済む?
これまでのデータから、これは正しいのであろう。
しかし、他の病気もそうだけど、運が悪ければ重症化する事は心にとどめておくべきだろう。
理由は?
感染症の専門家が調べても、まだ明確な理由が分かっていないものを、自分が分かるはずもないが、少し推測してみよう。
最近、「新型コロナに感染し人は、6ヶ月後にも抗体(中和抗体)を保有していた」というニュースがあった。また、その中で、「より重症化した人の方が、強い抗体を持っていた」とも伝えられた。
さて、免疫システムの働きを考えると、まず最初に自然免疫(ウイルスや細菌を食べて無効化させる)が働き、その後、獲得免疫(抗体を生成して血中内、細胞内のウイルスを攻撃する)が働きだす。
自然免疫の段階でウイルスを駆逐出来れば、ウイルスは体内で増殖できず重症化しない。また、ウイルスが増殖しなければ獲得免疫も働かないので、抗体もほとんどできない。
そう考えれば、若い人は自然免疫の働きが強いのではないのだろうか?年齢を重ねるごとに、自然免疫の力が弱まり、獲得免疫が支配的になるという事ではないかと推測する。
(追記)
テレビを見ていたら、「若い人はACE2受容体の数が少ないから」という説があるのを聞いた。なるほど、細胞内への感染経路が少ないから感染者が少ないというのは一理あるかも。でもACE2受容体の数は年代別にどれくらい差があるんだろう?
ウイルスの変位について
欧州でウィルスの変位がニュースになってるので、変異について考えてみたい。
一般的なウイルス
普通のウイルスも感染を繰り返していく度に一定の割合で変異は発生する。
「ウイルスの変位は弱毒化の方向に変異する。なぜなら強毒化してしまうと宿主(人間)を殺してしまい、感染が拡げられないから」という一般論をよく聞く。
確かに一理あると思うが、エボラウイルスなどを考えると、一概に強毒性・致死率が高いからといって感染が拡がらないとも思えるのだが・・・
新型コロナウィルス
新型コロナウイルスの場合も変異は弱毒化の方向に進むのだろうか?
個人的にはその考えには懐疑的である。
理由は、「新型コロナウイルスは発症前から、また、無症状の状態から感染力がある」からである。
一般的なウイルスは発症してから、感染力が高くなる。そのため、強毒性の場合発症=重症化となるので、感染が拡がりにくくなるので、自分達も生き残るために弱毒化の変位の方が生き残るとのは分かる。
しかし、新型コロナウイルスは、発症前から感染力があるので、発症後に軽症であろうが重症であろうが感染を拡げる事が出来る。
この新型コロナウイルスに関しては、あまり一般論を適用しすぎない方が良い。楽観視しない方がよいと思う。
変異により感染力・感染スピードアップ?
12月20日にイギリスで変異種がみつかり、これが感染力が高く、感染スピードが高いという事でニュースになった。
さて、ウイルス自体には移動する能力がないので、感染スピードが速くなったと言っても、ウイルスの移動速度が速くなったという訳ではない。
おそらく下記の様な変異が起きたのではないかと推測する。
- より少ないウイルス量で感染・発症する
- 細胞内での増殖スピードがアップ
- より早い時期から他者への感染力をもつ(感染後すぐに対外へ排出される)
これまでは、発症2日前から感染力があると言われていたが、これが更に早まったのではないだろうか?
詳しい情報を待ちたい所だ。
(追記)
「スパイク部分の形状が変化して、ACE2受容体により結びつきやすくなったから」という報道がある。確かにそれだと感染しやすくはなるが、感染スピードが上がるだろうか?現在、イギリスでの感染者のおよそ6割が既に変異種に置き換わっているという話もある。
ワクチンは大丈夫?
メッセンジャーRNAを使ったワクチンが開発され、いくつかの国で緊急承認され、接種が開始されているが、変異したウイルスにワクチンは効くのだろうか?
メッセンジャーRNAを使ったワクチンの仕組みは、新型コロナウイルスのスパイク部分のみの設計図をワクチンとして利用するものである。
① ワクチン(メッセンジャーRNA)接種
② 細胞内で新型コロナウイルスのスパイク部分の複製が生成される
③ 体内の免疫システムが働き、スパイク部分を攻撃する抗体が生成される
一度ワクチンにより生成された抗体は、新型コロナウイルスのスパイクに対しても有効であり、感染(細胞内への侵入)を防げるという仕組みである。
なので、新型コロナウイルスのスパイク部分の形状や、どの受容体に結合するのかなどの感染の仕組みが変わらない限りは、大丈夫と推察する。
逆に言えば、そこが変異してしまうとワクチンが効かなくなる。
A型インフルエンザのワクチンを接種していても、B型、C型インフルエンザには感染してしまうのと同じ様な事が起きると考えてもいいと思う。
(追記)
変異種の変化がスパイク部分という心配な話がある。
ワクチン開発メーカーは「今のワクチンが効かなくても、我々は6週間で対応できる」とは言っているが、開発は6週間で出来ても、治験を飛ばす事はできないだろうから、実際には数か月以上は追加で掛かるものと思う。
ワクチン
ワクチンへの期待と疑問
ワクチンについては期待している。
ただ、これまで「(一般的な)風邪を防ぐ薬・ワクチンが出来ればノーベル賞もの」というのが常識だったと思うのだが、今回新型コロナウイルスのワクチンが実用化したのはなぜだろうという疑問は残る。
あまり考えたくはないが、「ワクチンを開発して風邪を予防するよりは、風邪の諸症状を抑える薬を販売した方が儲けが多い」と製薬メーカーの思惑があったのではとも思ってしまう…。
実際には、メッセンジャーRNAを使ったワクチンの実用化が理由だと思うが。
ワクチンが行き渡るには?
日本では早ければ2月から接種が開始されるかも知れない。
しかし、二回接種が必要なワクチンは、日本全国民に行き渡るにはどれくらいかかるのだろう?
一月に1000万人ずつ接種したとしても10ヶ月
一月に2000万人ずつ接種したとしても5ヶ月
※2回接種という事は、人口×2倍と考慮しなければならない。
また、-70度以下で保管・運搬しなければならない。また、密を避けなければならない。また、一回目のワクチンを接種したからといって充分な抗体ができるとは限らない。
また、ワクチンが日本人に合ってなくて、接種が一時停止される可能性も考慮すべきだろう。
…結局、いつになるんだろう?
副反応
イギリスで2例、アメリカで6例が報告されている。
アレルギー反応・アナフィラキシーショックとも伝えられている。
何に対してのアレルギーなのか?自分がワクチン接種しても大丈夫なのか?事前に調査する方法はないか?などの情報が欲しい所だ。
感染しない・させないためには
マスクや手洗い・消毒も完全ではない。
PCR検査を受けて陰性であっても、それは「今も陰性」という事ではない。
それは、万全の対策をしているのに、病院内で感染が発生してしまう事でも明らかだろう。
極論を言えば、
「感染者と接触しない。感染者が触ったものに触らない。」
「感染者は飛沫感染・接触感染を拡げないための万全の対策をする。」
という事になるが、そもそも、無症状や感染力のある発症前感染者がいるので、自分を含めて誰が感染者か分からない。
なので、出来るだけ人と人との接触を減らすしかないだろう。
(追記)2021年の東京五輪
開催案
現状、ワクチン接種で強硬開催の雰囲気が漂っているが、日本の状況だけではなく世界中がコロナが終息していないと、開催は難しいんじゃないかと思う。
参加国が、日本・中国・韓国…アジア圏ばかりだったら、オリンピックとは呼べない。
そこで、個人的な開催案を記載したいと思う。おそらく実現は不可能だと思うが…
ゾーン分け
日本の地域をグリーンゾーン(安全地域・感染者ゼロ地域)、イエローゾーン(感染確認隔離地域)、レッドゾーン(感染者存在地域)に分ける。
ゾーン分けは、ダイアモンドプリンセスやコロナ対応で行っているものと似たようなものである。
グリーンゾーン
この地域は感染者ゼロを保証した地域となる。
オリンピックの試合会場、選手村、移動ルート、その他関係者の宿泊先がこれに当たる。
理想的には、地域はバラバラではなく、他の地域の人の行き来を管理できる離島の様な場所が良い。
イエローゾーン
グリーンゾーンに入るために、感染確認を厳密に行うための、隔離のための地域(施設)となる。
グリーンゾーンには、このイエローゾーンで感染未確認を確実に確認された人しか入れない。
レッドゾーン
この地域は、特に管理されていない一般地域である。
感染者がどこかにいて、感染するかも知れない地域である。
ゾーン管理
オリンピックが開催されるグリーンゾーンに入るための手順を以下の様にする。
① PCR検査で陰性を確認しイエローゾーンに入る。
② イエローゾーンの施設では、個室で2週間隔離される。
③ 2週間の隔離中に症状が出た場合は、グリーンゾーンには入れず、レッドゾーンへ
④ 2週間の隔離中、症状がでなければ、再度PCR検査を受け、陰性であればグリーンゾーンへ。陽性であれば①に戻る。
⑤ 一旦グリーンゾーンに入った人で、グリーンゾーンから出た人は、再度①から。
⑥ グリーンゾーンには、いかなる人(重要人物)でも①~⑤の手順を踏まなければならない。
⑦ 人以外のものについて、グリーンゾーンに持ち込むためには、徹底的に消毒されたもの以外は持ち込めない。
⑧ グリーンゾーン内では3日毎にPCR検査を実施する。
こういったゾーン管理を行えば、グリーンゾーンでは新型コロナウィルスは排除できる。
選手・トレーナー・関係者・報道陣・観客など、これらの手順でグリーンゾーンに入れば、マスクなどの感染対策は不要で、コロナ禍前の状態で競技が可能になる。
ゾーン管理による実現可能性はゼロ
さて、この案の実現可能性であるが、まぁほぼゼロであろう。
まず、この案を実現するためには、オリンピックの各競技が出来る施設・選手村、関係者・ボランティアの宿泊施設などが含まれ、人の行き来を厳格に管理できるグリーンゾーンが必要となる。
もし、東京五輪のグリーンゾーンを設定しようとすれば、東京都全体になる。東京とその他の地域の人の行き来を制限する事は難しく、また、東京都以外で実施される競技もある。
新しく離島でオリンピックを…と言っても、予算も時間もない…。
実際にはどうなるんだろう?
実際にはどのように東京オリンピックが開かれるのか甚だ疑問である。
もし、奇跡的に世界中の新型コロナが終息したとしても、選手たちの準備が出来ていないだろう。
はてさて、いったいどうなるものか…。