目次
第二種電気工事士免許とは?
住宅や店舗の電気周りの工事を生業とする場合、電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法などの法律に従う必要があります。
仕事ではなく、自分の家の電気周りの工事をする場合にもやはり、電気工事士法に基づいた免状保有者しかできない工事があります。(事故や火災を防止するためです)
ホームセンターの電工部品売り場の商品の一部には、「この商品の工事には電気工事士の資格が必要です」と書かれいるものがありますが、あれです。
電気工事士には第一種、第二種があり、それぞれ出来る工事が決まっています。
種類 | 工事可能な範囲 |
---|---|
第一種 | 第二種の範囲 自家用電気工作物(最大電力500キロワット未満)の工事 ※ビル・工場など |
第二種 | 一般電気工作物(600ボルト以下で受電する設備)の工事 ※一般住宅や店舗など |
より詳細はこちらで確認してください。
そして、電気工事士は「国家資格」であり、国家試験を受験して合格する必要があります。
第二種電気工事士試験
第二種電気工事士試験は一般財団法人電気技術者試験センターが実施しています。
一年に二回(前期・後期)の試験機会がありますが、自分が申し込んでいた令和2年前期の試験は、新型コロナの影響で中止(後期に延期)になりました。
また、試験は筆記試験と技能試験があり、別々の日(月)に実施されます。
技能試験は筆記試験に合格した人が対象になります。
試験受験者数、合格者数もここに公開されていて、それによると近年の合格率は筆記・技能それぞれ6~7割程度の様ですので、両方とも合格する割合は4割前後と言った所でしょうか?
試験の申込
試験の申込期間や受験料(インターネット申込なら9,300円など)、試験会場などは、「一般財団法人電気技術者試験センター」のホームページや、電気工事士の参考書などを参考にしてください。
申込期間や試験実施月が決まっているので、自分が電気工事士の資格が欲しい時期から逆算して申込時期・試験日を決める必要があります。(落ちない事が前提になりますが)
申込から免許取得までの流れも「一般財団法人電気技術者試験センター」に記載があります。
自分は、2020年3月にインターネットから申込を行いました。
筆記試験準備
試験の申込が済んだらまずが筆記試験の準備をします。(筆記試験に合格しないと技能試験を受験できないので…)
過去問題
電気技術者試験センターのHPに過去に実施された筆記・技能試験の問題と解答が公開されいます。
先に実施されるのは筆記試験ですが、図記号、工事用材料・工具、電技開削、複線図、施工方法、法令、電気の基礎理論等を理解していないと、そもそも問題の内容(語句、図、写真など)が理解できません。(少なくとも私はそうでした)
参考書の入手
まずは、筆記試験向けの参考書を入手します。
参考書とかは、「そもそも、最初から分からないのでイラストが多い物がいい」とか「過去問やその解説がしっかり載っているものがいい」とか「とにかく細かく内容が記載してある方がいい」など人それぞれだと思いますので、実際に書店に行って色々な参考書を手に取って確認した方がいいと思います。
自分は筆記・技能と合わせて下記の2冊を購入しました。
技能試験の参考書には最新の(受験する年度の)ものを購入した方がいいかも知れません。理由は、試験センターが公開している候補問題が変更される可能性があるからです。
自分は、1年前の物を購入してしまいましたが、候補問題は全く同じだったので、無駄にならずに済みました。
筆記試験向け試験勉強
努力もしないで簡単に確実に合格する方法なんてものはありません。
ただし、試験問題には傾向があるので、参考書はそれにそった学習内容や対策が記載されているものが多いので、とにかく、参考書を一通り読み、例題や過去問を解いていく事が一番の近道かと思います。
初めて電気工事士試験を受けるという人は覚える事が多い事に面喰うかもしれません。(自分もそうです)
とりあえず、下記の物は暗記するしかないですが、毎日少しずつでも参考書に目を通して覚えていくしかありません。
- 配線図で使われる図記号やその内容
- 電気工事で利用される材料の図記号との対応
- 材料・工具の名前、写真との組み合わせ、用途
- 配線図・複線図の読み方・書き方
- 施工方法・工事
- 電技解釈(法律の項目というより、数字関係)
- 法令関連(電気事業法、電気工事士法、電気工事業法、電気用品安全法、電気設備技術基準など)
- 電気の基礎理論(電流、電圧、抵抗、電力、電力量・熱量、交流回路など)
- 配電理論
基本は試験向けの内容ですが、実際に電気工事の設計や施工をする際にも必要となる知識なので、覚えておくに越した事はないでしょう…。
筆記試験までの期間
通常試験申込から筆記試験までは、1~2か月です。
なので、その期間で受験勉強を終える必要があります。
ただし、自分の場合は新型コロナの影響で試験が延期(前期→後期)になりました。
筆記試験の延期
自分はインターネットで試験の申込を行い、その際に、メールアドレスも登録したので「試験票の発送とか、その他もろもろの連絡はメールで来るだろう」と思っていましたが、
基本は自分で定期的に電気技術者試験センターのホームページのお知らせを見に行く必要があります。
令和2年5月末の試験がコロナで中止についてメールで連絡があったのは10日前の事でした。(ホームページには4月の半ばには掲載されていましたが…)
という事で、試験は5月予定だったものが、10月に延期になりました…^^;
筆記試験
筆記試験の日程は受験案内や電気技術者試験センターのHPで確認できますが、会場や時間は受験票が必要になります。
受験票(と写真票)
受験票(受験票と写真票がつながったもの)は筆記試験の10日ほど前に発送されるようです。自分も9日前に届きました。
受験票には試験会場が記載されているので、この時点でどこで試験を受けるのかが初めて分かります。(自分は交通があまり便利な所に住んでいないので、会場が分かるまではドキドキしていました)
受験票と写真票にはそれぞれ所定の写真を貼り付ける必要があるので、写真用意して貼り付けておきます。
受験票の方は試験受験時に回収されますが、それまでは写真票と切り離さずにしておくのが良いかと思います。
受験日
持ち物
- 受験票+写真票(写真を貼付したもの)
- 筆記用具(HBの鉛筆かシャーペン、消しゴム、定規など)
- 時計
電卓、計算機、スマホなどは利用できません。
開始時刻までに会場へ移動
受験票には「xx時xx分までに指定された試験室に入室すること」の記載がありますので、それより前に試験会場へ移動します。
ただ、早く着きすぎても会場外で待たないといけないかも知れません。
また、会場外に、「頑張ってください」とチラシを渡してくる人がいますが、技能試験向けセミナーなどの勧誘の人で、試験の係員さんではないので、まぁ軽くいなしておいて良いでしょう。
試験室
会場によっては多くの部屋があるので、案内に従って自分の試験室へ移動します。
試験室に入ると、試験官(?)の人が受験番号を聞いてきて席へ案内してくれます。
※トイレとかへの移動時は受験票を確認される事があるので、持ち歩きます。
試験開始
試験前に試験官から試験の案内・注意事項が周知されるので、それに従います。
試験問題・回答用紙が配られます。(問題用紙は片面B4サイズくらいの大きさです)
試験時間は2時間で試験問題は50問、合格基準は60%(30問)以上正解です。
1問あたり2分強あるので、それほど慌てなくても良いのですが、分からない問題に当たった時には、無理に時間を掛けないで次の問題に進んで、後で時間が余ったら再度見直すのが良いでしょう。
自分もそうですが、試験を受けると(特に分からない・あいまいな問題にぶつかると)、「あぁ、もう少しちゃんと勉強しておけば…」と後悔しちゃいますね…。
試験終了
筆記試験が終了したら忘れてはいけないのが、「写真票を忘れずに持って帰る」です。
筆記試験が合格して技能試験を受験する際、この写真票が必要になります。
また、インターネット上での合格発表日、験結果通知書発送予定日は忘れずにメモしておきましょう。
合格発表
筆記試験の合格結果は、合格発表日以降、電気技術者試験センターの検索ページで確認できるようになります。
検索ページに行き、受験番号を入力すると合否を確認出来ます。ただ、発表期間(1ヶ月)を過ぎると検索できなくなります。
(それ以前に、問題用紙は持ち帰る事が出来るので、家で自己採点する事も可能です)
また、試験から約1ヶ月から1ヶ月半後の試験結果通知書発送予定日に試験結果通知書(書面)が発送されてきます。
※試験結果通知書と技能試験受験票は同時に送られてきます。
技能試験準備
筆記試験の合格が判明したら、技能試験の準備を開始します。
受験票・写真票
受験票は筆記試験の試験結果通知書に、写真票は筆記試験の受験票から切り離されたものです。一組にしてなくさない様にしておきます。
技能試験までの期間
筆記試験から技能試験までの期間は2か月弱です。
長いようで結構短いです。電気工事士試験に専念出来ない場合は更に時間がないので効率良く進める必要があります。
候補問題
技能試験は電気技術者試験センターの第二種工事士受験案内や過去問ページの「令和x年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」などに記載の13種類の候補問題が記載されています。
技能試験の候補候補問題では、部品の配置は分かりますが、ケーブルの長さや種類の指定は明記されていません。
過去問題
電気技術者試験センターのHPに過去に実施された技能試験の問題と解答が公開されいます。
技能試験は13個の候補問題の内1つの問題について、与えられた配線図を元に、与えられた部品・材料を用いて実際に課題の施工を完成させる事になります。
ただ、初めて技能試験を受ける場合、過去問題と正解だけを見ていても、どうやって施工・工作ををすれば良いのかは分からないでしょう…。
参考書の購入
技能試験向けの参考書を購入します。
(どの参考書を購入するかは、実際に書店で内容をざっと確認して、自分に向いていそうなものを選ぶのが良いかと思います)
どの参考書を選んでも、候補問題13問それぞれに対する予想問題と実際の作業方法、完成までの手順が記載されていると思います。
(ただ、参考書の問題は過去問題からの予想問題なので、ケーブルの長さやリングスリーブやコネクタの位置が変わっている可能性もあるので、丸暗記は危険かも知れません)
工具の準備(購入)
技能試験では、指定工具が指定されているので、まずそれを準備します。
- スケール(メジャー)
- 電工ナイフ ※試験では使わないかも
- プラスドライバー(サイズ:No.2)
- マイナスドライバ(先端サイズ:約5.5mm)
- ペンチ(呼び寸法:175mm)
- ウォーターポンププライヤー(約200mm前後) ※課題によっては使わないかも
- リングスリープ用圧着工具
ネットショッピングで検索すると、これら一式がまとめられた「第二種電気工事士試験工具セット」とかも売っていますが、いくつかの工具はすでに持っていたので、足りない物だけをホームセンターで揃えました。
※リングスリープ用圧着工具は約6,000円前後でややお高めです。それ以外の後部はピンキリです。
指定工具以外では、VVFケーブルストリッパを用意しました。
参考書には「あると便利」とあった通り、VVFケーブルの先端の皮むきを電工ナイフで行うと1分位かかるのが10秒以内で終わるので作業時間短縮になります。
技能試験の試験時間は40分で、VVFケーブルの先端処理は10か所以上あるので、かなりの時間を短縮できます。
3~4,000円程度しますが、あった方が重宝する工具です。
電動工具や改造された工具は使用不可なので、注意が必要です。
練習用部材の準備(購入)
参考書を読んでいるだけだとおそらく試験には通らないでしょう…。
工具の扱い方、材料の質感・硬さ・切断・変形のしやすさなどは、実際に練習をしないと身に付かないし、実際の作業は初めてやると思った以上に時間が掛かります。
練習用部材もネットショッピングで検索すると「第二種電気工事士技能試験材料セット」の様なセットになったものが販売されていますが、自分の場合は近所のいくつかのホームセンターを回って材料を集めました。
全問題を一通り(何回か)練習したいという場合は、セット販売されている物を購入した方が良いと思います(個々で集めるとホームセンターでは売ってない物(金属管やアウトレットボックスなど)やネットショッピングでも到着がバラバラになったりするので。
自分で揃える場合は、個々の部材の値段が分かったり、近所のホームセンターである物ない物が分かったりするので良い面もあります。(ない物が多いと練習になりませんが…)
技能試験の流れ
技能試験では試験官の指示に従って下記を行います。
① 筆記用具・工具の準備
材料や問題用紙は試験官の指示があるまで開ける事は出来ませんが、試験で利用する筆記用具や工具の準備は試験前でもできます。
試験時間は意外と短いので、作業しやすく、机の下に落とさないような場所に工具などを配置しておくのが良い。
② 試験開始前に配られた材料の確認
試験官の指示後、配られた箱の中の材料と問題用紙の表示の一覧と一致しているかを確認する。
※VVFケーブルが必要最小限の長さしかないので、切断する長さは間違えない様にしないといけない…。
③ – 1. 試験開始
試験官の開始の合図とともに作業を開始します。40分と言うと長い様に思えますが、試験という緊張感(初めての場所で、周りの人は皆上手に見える)で時間はアッという間に過ぎます。
③ – 2. 問題(施工内容:単線図、施工条件)の確認
問題用紙を開いて、問題を確認します。(候補問題13問中のどれか一つになります。)
問題を見た時には、「あぁ、良く練習した問題だ!」とか「うわっ、一番嫌な問題…」とか思うかも知れません…。
③ – 3. 複線図の作成
上級者の場合は単線図を見れば複線図が頭の中に浮かぶんでしょうが、試験ではミスが許されないので、複線図はしっかり書き起こした方が良いと思います。
③ – 4. 課題の施工
施工が完了たら、必ず問題通りに作成しているか、欠陥ががないか調べましょう。
欠陥が一つでも存在していると合格できません。欠陥については、電気技術者試験センターの「欠陥の判断基準について」を確認します。
※参考書にも詳しく解説されていると思います。
③ – 5. 受験番号札の作成
材料と一緒に入っている受験番号札に受験番号を記載して、課題ののどこかにくくりつけて終了です。
技能試験の時間配分
技能試験の40分は、参考書などの完成品の写真を見る限りでは長い様に思えますが、自分で作成してみると時間はそれほどないと気づくかもしれません。(自分も最初は時間は余裕だと思ってました)
目安としては、以下の様になると思います。
No. | 内容 | 時間 |
---|---|---|
1 | 問題を確認して複線図を作成 | 5分 |
2 | 課題の作成 | 30分 |
3 | 見直し、片づけ | 5分 |
時間はあまりないので、工具や筆記用具の準備・配置は試験開始前に済ませておきましょう。
技能試験向け試験勉強
複線図
試験自体では複線図の提出は不要ですが、課題の施工を作る上で複線図の作成が必要です。
ただ、技能試験では候補問題13個が決まっているので、その13個の複線図が単線図から書き起こせる様に練習します。
自分の場合は当初、「複線図をキッチリ作成すれば、後はそれを元にケーブルを切断して組み上げればいいだけなので、複線図をしっかり描こう!」と決めて参考書の複線図作成手順に加えて以下の様に作成する事としました。
① 電線の色は英字(白→W、黒→B、赤→R、緑→G)で表現
② 一旦シャーペンで全体を描く
③ 電線の色を4色ボールペンで上書き(W→青色、黒→黒色、赤→赤色、緑→緑色)
③ ケーブルの全体の長さ(□内)、両端の外装被覆の除去サイズ(カッコ内)、絶縁被覆の除去サイズを記載
こうする事で複線図を見れば、ケーブルの長さや被覆除去サイズが一目瞭然で、かつ、どの色のケーブル同士を接続すれば良いかも一目瞭然となる。
ただ、これには若干の問題がありました。
あまり、きれいに描こうとし過ぎると、1つの複線図を描くのに8分程度掛かってしまいました。最初の内は「目標より3分多いけど大丈夫だろう」と思っていましたが、後ほど課題の施工に時間が掛かる事が判明し、ボールペンで清書する必要のない部分を省くなどして、だいたい約5分程度で描けるようになりました。
リングスリーブの刻印
ジョイントボックス部分(ジョイントボックス自体はたいてい省略されますが)で利用するリングスリーブに関して、ケーブルの種類(太さ)や本数の組み合わせで、「○(極小)」「小」「中」を使い分ける必要があります。
しかし、参考書に記載の組み合わせの表を覚えるのは一苦労なので、自分は1.6㎜のケーブル部分のみ覚える事にしました。
1.6mm電線の本数 | リングスリーブサイズ | 刻印 |
---|---|---|
2 | 小 | ○ |
3~4 | 小 | 小 |
5~ | 中 | 中 |
試験では2.0mmの電線も出てきますが、その場合、2.0mmの電線は1.6mm2本分として計算します。
例:「2.0mm:1本+1.6mm:2本の場合は、1.6mm電線の4本分としてサイズ:小、刻印:小を利用」
こうすれば、覚える量を少なくできます。
【注意】この計算はあくまで中スリーブまでしか出てこない技能試験向けのものです。大スリーブを扱う実務ではキチンと組合せを覚えましょう。
課題の作成
こればかりは、各種工具を使って練習問題の作成を繰り返して慣れるしかありません…。
また、技能試験で間違える事があるかも知れないので、ケーブルが接続された器具や差し込み型コネクタから電線・ケーブルの外し方を覚えておく事や、リングスリーブの刻印を間違えた場合に備えて、間違えたリングスリーブ部分を切断して改めてリングスリーブを取り付けるといった練習をしておくと良いと思います。
自分も実際の技能試験で見直し中にリングスリーブの刻印の間違い(「○」であるべき部分が「小」となっていた)を見つけて修正しました。それでも合格出来ましたので、間違えても焦らずに済む様にやり直す方法を身に着けて億事をお勧めします。
作業時間の把握
複線図や課題の作成を行う場合は、必ず時間を測定します。
技能試験で40分を過ぎて課題が完成していなければ、確実に不合格となってしまいます。
そのため、練習で確実に40分以内で、複線図の作成+課題の作成を完了できるかを確認しておく必要があります。
もし、40分を超える可能性があるのであれば、どこかの作業を効率化しなければなりません。
① 複線図を描く時間を短くする
② 課題の作成で時間が掛かっている部分の時間短縮方法の検討
自分の場合は、複線図の作成時間が長かったので、出来るだけ短くできる様に練習しました。
技能試験
技能試験も受けなければ合格はありませんので、必要なものをもって、時間までに試験室に入室するようにします。
受験日
持ち物
- 受験票+写真票(筆記試験の時のもの)
- 筆記用具
- 作業工具
- 時計
電卓、計算機、スマホなどは利用できません。
開始時刻までに会場へ移動
受験票には「xx時xx分までに指定された試験室に入室すること」の記載がありますので、それより前に試験会場へ移動します。
試験室
受験番号別に割り振られていますが、筆記試験の受験番号と技能試験の受験番号は一致していないので、必ず技能試験の受験番号で確認しましょう。
自分は、筆記試験の受験番号で部屋や席を探そうとしてしまってましたが、案内係の人に親切に案内していただきました。
試験開始
試験前に試験官から試験の案内・注意事項が周知されるので、それに従います。
試験問題・課題の材料(箱に入ったもの)が配られます。(指示があるまで開けては駄目ですが)
試験時間は40分で試験問題は1問、合格基準は時間内に完成させ、欠陥がない事です。
基本練習通りに行えば、問題はないと思います。ミスしても慌てず着実に作成しましょう。
試験終了
インターネット上での合格発表日、験結果通知書発送予定日は忘れずにメモしておきましょう。
また、「第二種電気工事士免状交付申請書」も配布されると思いますので、忘れずに持って帰ります。
合格発表
技能試験の合格結果も、合格発表日以降、電気技術者試験センターの検索ページで確認できるようになります。
検索ページに行き、受験番号を入力すると合否を確認出来ます。ただ、発表期間(1ヶ月)を過ぎると検索できなくなります。
また、試験から約1ヶ月から1ヶ月半後の試験結果通知書発送予定日に試験結果通知書(書面)が発送されてきます。
第二種電気工事士免状の交付申請
さて、試験に合格しただけでは、まだ「第二種電気工事士」ではありません。
免状の交付申請をしなければなりません。
免状の申請に必要なものは試験結果通知書に記載してあるので用意します。
- 第二種電気工事士免状交付申請書
- 試験結果通知書(合格証明書)
- 住民票(1通)
- 写真(2枚)
- 交付手数料(県の収入証紙で5,300円。※収入印紙ではない。名前が紛らわしい)
などです。
準備が出来たら申請先へ郵送します。
第二種電気工事士免状の受領
申請して、申請書類に問題が無ければしばらくすると免状が送付されてきます。
免状を受領してようやく、第二種電気工事士となりました!
資格取得費用まとめ
さて、第二種電気工事士の資格取得にかかった費用は下記の様になります。
なかなかな金額ですね…^^;
No. | 内容 | 金額(円) |
---|---|---|
1 | 受験申込費用(インターネット経由) | 9,300 |
2 | 参考書(筆記試験用) | 1,980 |
3 | 参考書(技能試験用) | 2,068 |
4 | 証明写真代(4枚:受験票・写真票用、免状申請用) | 800 |
5 | 筆記試験会場までの交通費 | 約3,000 |
6 | 技能試験用工具費用 | 約10,000 |
7 | 技能試験用練習部材 | 約10,000 |
8 | 技能試験会場までの交通費 | 約3,000 |
9 | 免状申請費用(収入証紙代、住民票取得費、郵送費まど) | 約6,000 |
合計 | 約50,000 |