DIY(Do It Yourself)に思う事

DIYってどう?

テレビ番組や雑誌でDIY特集が組まれて、

「DIYで家をリフォームして、こんなに安く、こんなにオシャレにできました」

というのをよく見ます。

確かに、自分で手を入れて、きれいに仕上がればうれしいですね。

でも、実際DIYってどうなんでしょうか?

DIYは安上がり?

「業者やお店に依頼するより、DIYでやった方が安上がりだ」という意見があります。

主な理由は「DIYでやれば、材料費だけですむから」というものがあると思います。

本当にそうでしょうか?

実際にはそうではありません。

  • 材料費
  • 道具・工具
  • 人件費
  • ゴミ処理費用

が必要になります。

人件費は実際に支払うお金ではないですが、DIYの作業の時間も考慮する必要があります。(「時は金なり」です)

「道具・工具はすでにあり、暇な時間を使う、ゴミも一般ごみで出せるから大丈夫」という人がいるかも知れません。

材料さえあれば作業開始出来るという状態の人は材料費だけで済むかも知れませんね。

しかし、道具も必要という人は、道具のレンタル・購入費用含めても安いかは考えた方がいいかも知れません。

ちなみに、業者の方の作業には、上記に加えて技術費用、交通費(ガソリン代)、養生費、損害だした際の保証費、作業によっては資格取得費用なんかも含まれているので高くなります。

DIYは早い?

業者さんに頼むと「今立て込んでるから、x週間後かなぁ」とすぐに対応してもらえない事があります。

「自分でDIYでやれば、材料をホームセンターで買ってこれば、その日の内に出来るのに…」と思ってしまいます。

しかし、プロなら数時間で完了する作業も、素人がやれば、何倍も掛かる事があります。

当然ですね。プロの方は自分の分野の作業を繰り返し行ってるので、段取り良く作業を進める事が出来ます。

初めてやる作業がプロ並みに出来る事はありません。しかも、必ずミスをしてしまうのでどうリカバリすればいいかも、自分で考えなければなりません。

それでも最近はネットや動画サイトでたいていの作業手順を確認しやすくなってるのも確かです。

DIYで気を付ける事

DIYで作業をする場合、気を付ける必要な事があります。

作業場所の確保

DIYをやろうとする場合、結構広い場所が必要になる場合があります。

作業場所が、必要な時間確保できるか事前に良く考えておく必要があります。

作業ででるゴミ

作業を進めていると思った以上にゴミがでる場合があります。

お住まいの自治体の分別方法・収集日によっては、しばらくゴミを保管しておくことも必要になります。

騒音問題

DIYを行う時間は、土日祝日や平日の夜中になる場合があります。

自分で作業をしている間は、金槌の音も、電動工具の音も気にならないと思います。

しかし、だからと言って他の人も気にならないとは限りません。

DIYによる作業音が近所迷惑にならないか配慮も必要になります。

自分は、土日の朝から近所から甲高い電動工具の音が聞こえてきて「もっとゆっくり寝たいのに!」とイライラした記憶があります。

騒音によってご近所トラブルに発展する場合もありますので注意しましょう。

資格が必要な作業も…

「自分の家に関する事だから何でもできる」…とは限りません。

例えば壁のスイッチやコンセントをDIYで交換しようとした場合、電気配線まで手を入れようとした場合、「電気工事士法」により、電気工事士免許を持っている必要があります。

電気の取り扱いを誤ると感電による死傷事故や火災の原因になるため、通常は、電気工事士免許を保有している電気屋さんに作業を依頼する事になります。

DIYに向いている人

僕がDIYに向いていると思うのは以下の様な人です。

失敗してもくよくよしない人

プロでない素人が行う作業なので、必ずミスが起きます。

傷をつけてしまったり、汚してしまったり…

そんなときは「まぁ、仕方ない!」と割り切る事ができる性格が必要です。

失敗した部分をみても愛着を持てるくらいの余裕が必要です。

※とは言っても、失敗するとやっぱり「あぁ…」とはなりますけどね…^^;

大きく失敗しない人

DIYの作業内容にも拠りますが、失敗・ミスを小さいもので抑えられる必要があります。

「これ以上やったらまずいかも」と思ったら、一旦冷静になれる性格が必要です。

修理しようとして、逆に壊してしまったとなると、結局新しいものを購入したり、業者さんに修理を依頼する事になり、出費も重なります。

また、安全にも十分に注意を払わないと、思わぬ大怪我を負う場合もあります。「大丈夫・大丈夫」で安全を軽視・無視してはいけません。

最後までやり遂げる人

DIYは何かと作ったり、修理したりする作業です。

途中で止めてしまうと、作ろうとしてたものが単にゴミになってしまったり、DIYで修理する前は少なくとも使えていたものが、使えなくなって生活に支障をきたしてしまうかも知れません。

それでもDIYは楽しい

欲しいモノは買ったり、業者に頼んだりすれば、確かに手に入ります。

しかし、自分の手で作ったり直したりする事は、それ自体が楽しいのです。

DIYは業者に頼むより費用が掛かったり、時間が掛かったり、仕上がりが悪い場合もありますが、それ以上にやはり、自分で考え、自分で手を動かし、イメージ通りの物が出来上がるのは、喜びを感じます。

周りへ迷惑をかけない様に、自分も怪我をしない様に、DIYを楽しみましょう